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JR飯田橋駅徒歩1分の小児科・内科・救急科クリニック。洋洋クリニックです

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TEL.03-6272-3318

いろいろな病気

小児科診療内容

育児・発達相談

 世界に目を向けると、離乳食ひとつとっても開始時期、進め方などにお国柄が現れることがわかります。そして、ど
の国の子どもたちもすくすく育っています。ということは育児にはかなりの幅があり、画一化する必要はないというこ
となのでしょう。育児指導はひとつの目安であり、こうじゃなきゃいけないということもありません。主役は子どもな
のですから、その子その子にカスタマイズされた育児・発達相談を、行いたいと思っております。気軽に受診して下さ
い。

夜尿症

 おねしょは子どもの責任ではありません。したくておねしょするわけではありません。そこを出発点にして子ども、
家族、ドクターの三者でご相談しながら治療を進めたいと思います。統計を取っているわけではありませんが、多くの
子どもたちがおねしょから解放され、自信をつけているようです

乳幼児に多い感染症(発熱)

  • 子どもの感染症はほとんどが発熱します。急に発熱したら、まず第一にウイルスや細菌の感染症を考えます。ときどき
    、ワクチン接種の副作用で発熱する子をみますが、接種日の夜または翌朝に発熱して、1日ほどで下がります。この経
    過から感染症と区別できます。また、子どもは熱が体内にこもりやすいので(うつ熱)、厚着しすぎたり、暑い所で活
    発に動いた直後には一時的に体温が上がります。もちろん、感染症以外の病気で発熱することもまれにはあります。そ
    うしたケースは重大な病気が含まれるため、慎重な区別が必要になります。
     
  • 生後3ヶ月ぐらいまでの赤ちゃんは母親からもらった免疫が働いているので、あまり風邪をひきません。むしろ、この
    時期に高熱が出たら、重大な細菌感染症の疑いがあるため大きな病院へ紹介することが多くなります。
             
  • 発熱(≒感染症)は、出現する症状と経過から、いくつかのパターンに分けて対処します。
    高熱が2-3日続く(とくに夕から夜にかけて高くなる)。しかし、気道症状も消化器症状もない、あるいは、
    ごく軽い。熱のわりに元気で、飲食もまずまずできる。このパターンは比較的たちの良いウイルス感染症です。代表
    例は突発性発疹症です。高熱が3日以上続かなければ、おうちで経過を見ていただきます。

    気道症状(鼻水、咳、咽頭痛)がつよい。いわゆる風邪ウイルスの多くはこうなります。ただ、咳や喘鳴(ゼ
    ーゼー)がひどい場合は注意が必要です。気管支炎や肺炎に進むことがあるからです。咳の多い風邪をおこすマイコ
    プラズマには抗生剤が効くので迅速検査をすることがあります。逆に咳は少ないのにのど(扁桃)の腫れがひどい場
    合は溶連菌感染を疑います(特に3歳以上)。
     
    消化器症状(腹痛、下痢、嘔吐)がつよい。いわゆる胃腸炎ウイルスの感染や、細菌による食中毒ではこうな
    ります。ただし、嘔吐が1回だけで下痢や腹痛がない場合、発熱にともなう一過性の嘔吐かもしれません(乳幼児は
    吐きやすい)。なお、胃腸炎の腹痛は「キューと痛くなって下痢便が出て、そのあと10分ほどで軽くなる」という
    ことを繰り返すのが特徴です。したがって、ずっと腹痛だけが続くケースはむしろ別の病気を考えなければなりませ
    ん(→お腹の病気)。

    発疹の出る風邪
     はしか、風しん、水痘、手足口病などのウイルス感染症は、発熱と発疹がほぼ同時に出ます。溶連菌感染でも発疹
    が珍しくありません。川崎病も(感染症ではないが)似たような症状です。それ以外にも、まぎらわしい発疹の出る
    病気はいくつかあり、診察が必要です。
     
    熱性けいれん
     高熱の出た日か翌日に、突然おこります。1~5歳に多く、1分間未満の全身けいれんとそれに続く意識消失(ボ
    ーとしている)が特徴です。5分間以内に意識がもどり、繰り返さなければ慌てる必要はありません。
     
    ⑥けいれんを繰り返す、嘔吐を繰り返す、ぐったりする、うつろな感じ。これらは髄膜炎や脳炎の疑いがある危険な
    症状です。すぐに病院へ救急受診すべきです。
       

皮膚のトラブル

       
  • 乾燥肌、あせも
     赤ちゃんの肌はデリケートです。手足や頬には乾燥性湿疹がよくできます。また、夏に限らずあせもになりやすいの
    で注意が必要です。首の下や背中から尻、膝や肘の内側のように汗のたまりやすい部位に目立ちます。
     いずれにしても家庭でのスキンケアが重要です。汗をかいたらシャワーで洗い流す(洗剤は使わない)、入浴で石け
    んを使うときはよく泡立ててから洗う、お風呂から出たらすぐ(5分以内に)保湿剤を塗る、肌着は綿などなど。
     いっぽう、歳をとると皮膚の脂質分泌が減少して、乾燥肌になってきます。そして、空気の乾燥した冬に、背中のあ
    たりが急にかゆくなって、老人は「孫の手」が欲しくなるのです。痒いところを搔くと気持ちいいのですが、皮膚を傷
    つけるので良くありません。。風呂上がりに保湿剤を塗るのが、おそらく、いちばん効果的です。 
  • 虫刺され、かぶれ
     蚊に刺されたり、虫や植物、いろいろな刺激物に触れて皮膚がかぶれることがあります。一年中起こりますが、特に
    多いのは夏です。露出部(腕、下腿、顔など)に、丸く、赤く腫れて、中央に刺し口があるのはたいてい蚊です。それ
    以外でも、体の一部に偏ってポツポツ赤くなるのはかぶれのことが多いのですが、原因がよくわからないこともありま
    す。
     こうした、外からの原因による急性発疹の多くは、ステロイド軟膏を短期間塗るだけで改善します。とくに、蚊のよ
    うに原因がはっきりしている場合は、赤く腫れてきたらすぐに、手持ちのステロイド軟膏を使うことをお勧めします。
    早く始めるほど効果が大きく、2日間ほど使えば十分です。
             
  • じんま疹
     じんま疹は子どもにも大人にも起こります。突然に赤いポツポツが出始めて、かゆくなります。発疹の大きさは数㎜
    ~数㎝までさまざまで、形も丸かったり雲形だったりといろいろです。ぼんやりと膨らんでいることが多く、「膨疹」
    とよびます。たいていは数時間以内に消えていきます。
     抗ヒスタミン薬服用するだけで消えてしまって繰り返すことがなければ、原因を追及する必要はありません(実際に
    ほとんどが原因不明です)。しかし、繰り返す場合は原因を突き止めなければなりませんので、専門医を紹介します。
      
  • 外陰部の痒みや湿疹
     子どもはときどき、外陰部の痒みや痛みを訴えることがあります。男児では生理的な包茎になっているため、垢がた
    まったり、気になっていじったりして、しばしば炎症を起こします。女児でも粘膜と皮膚の境目あたりが軽い炎症を起
    こすことがあります。いずれも、洗浄と弱めのステロイド軟膏を塗るだけで、数日で解決することがほとんどです。
     なお、子どもは、大人とちがって膀胱炎をあまり起こしません。排尿時の症状は、尿道や外陰部から生じることが多
    いのです。
  • 水いぼ   
     水いぼは子どもによく見られます。。小さい半球状のポツポツの中に原因のウイルスがいて、接触感染するため、数
    個固まってできたり、搔いてしまうと徐々に広がりやすいのが特徴です。ごくゆっくり(数週間以上かけて)大きくな
    ったり数が増えたりしますが。とくに治療しなくても数ヶ月~2年くらい待てば自然に治ります。
     ただし、自然治癒に期待していると収拾がつかないほど増えることがあります。そのため、数が限られているうちに
    取ってしまう方法もあります。①ピンセットで機械的に取る、②凍結凝固法、③硝酸銀で化学的に焼く、などです。そ
    れぞれ一長一短ですが、当院では①の方法を行っています。
  • 帯状疱疹
     水痘と帯状疱疹は同じウイルスによっておこります。子どものころ水痘にかかると、そのウイルスは体内から消滅せ
    ず、末梢神経の根元に潜みます。それが何かの拍子に活動を再開すると帯状疱疹を発症します。中年以降(とくに高齢
    者)に多い病気です。たまに、子どもにも発症しますが、比較的軽症ですみます。
     体表のごく一部のピリピリした痛みから始まりますが、その段階で診断するのはなかなか難しいことです。数日後、
    痛い部分に特徴的な発疹が出ると、すぐわかります。発疹が治った後にしつこい神経痛を残すのが帯状疱疹の困ったと
    ころです。(年齢が高いほどおこりやすい)。発症の早期から抗ウイルス薬を使うとこれが軽くすみます。。したがっ
    て「早く診断して即日に抗ウイルス薬を開始する」が基本です。抗ウイルスウ薬を点滴で入れたほうがよい場合や、顔
    面の帯状疱疹(目や神経へのリスクがある)は、専門病院へすぐ紹介します。。
     なお、帯状疱疹予防のワクチンが2種類承認されました。。①子ども用の水痘生ワクチンを流用する、②専用の不活
    化ワクチン「シングリックス」の2つです。(効果、副作用、価格に)かなりの違いがあるため、利害得失をよく考え
    て選択したほうが良さそうです。いずれも50歳以上の方に自費で接種できます(当院でどちらも接種可能

アレルギー

       
  • 花粉症、アレルゲン免疫療法
     花粉症(アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎)は、大人にも子どもにも多い病気です。スギ花粉症のように一定
    の季節だけ症状が出るもの(季節性)と、カビやホコリなどによって一年中グズグズするもの(通年性)があります。
    小さい子どもは鼻風邪を繰り返しやすいので、花粉症と区別する必要があります。
     花粉症の治療は、薬によって症状を軽くする「対症療法」が中心です。よく使われる(よく効く)のは抗ヒスタミン
    薬の内服です。症状が強いときは点鼻薬(おもにステロイド)や点眼薬(おもに抗ヒスタミン薬)を追加します。
     根本的な治療法として、「アレルゲン免疫療法(減感作療法)」があります。少量のアレルギー原因物質(アレルゲ
    ン)を毎日摂取していると、体が次第になれて、過剰なアレルギー反応が出なくなるのです。とくにスギ花粉症に対す
    る「シダキュア舌下錠」が2018年に発売されてからこの治療法が普及し始めました(6歳以上に処方可能です)。3~
    5年間続ける必要がありますが、半数以上の方に効果があります。シダキュアなどの処方は登録医師しかできません(
    当院では処方可能です)。
     
  • 食物アレルギー、経口減感作療法
     食物アレルギーは子どもに多い病気です。特に乳幼児におこる即時型アレルギーの三大原因物質は「鶏卵」「牛乳」
    「小麦」です。じんま疹などの皮膚症状が現れて気づきます。状況から疑わしい原因物質がわかれば、特異的Ige抗体
    の測定が有効です。
     発症の当初は原因食品を避けるべきですが、ずっと避け続けるのはよくありません。ごく少量(アレルギー症状が出
    ない程度)から摂取を始めて、徐々に量を増やしながら、いずれ普通に食べられるようにするのがベストなやり方です
    。こうした「経口減感作療法」はリスクをともなうことがあるため、軽症の場合を除いて、当院から専門病院を紹介し
    ます。
             
  • アナフィラキシー、エピペンを常備する
     1~2時間以内に発症する即時型アレルギーの症状として、いちばん多いのはじんま疹などの皮膚症状です。それ
    だけであれば、抗ヒスタミン薬の内服によって対処すれば十分です。しかし、じんま疹だけに止まらず、全身症状が
    加わった場合は、生命に危険のあるアナフィラキシーと呼びます。たとえば、嘔吐や腹痛(消化器症状)、呼吸がゼ
    イゼイしたり苦しくなる(喘息症状)、顔色が真っ青になって気を失いそうになる(低血圧症状)など。原因物質(ア
    レルゲン)のわかったアナフィラキシーを経験したら二度とそれに触れてはいけません。(減感作療法は危険なので、
    普通は行いません)。
     しかし、知らないうちにアレルゲンと接触する危険をゼロにすることはできません。もし、アナフィラキシーが起
    こったらすぐに特効薬のアドレナリンを注射すると、重症化を予防することができます。そこで、アドレナリンを自
    分で(あるいは周囲の大人が)すぐ注射できるよう常備しておく自己注射キットが開発されました。その商品名がエ
    ピペンです。エピペンの処方は登録医師しかできません。(当院で処方可能です)。
       
  • 気管支喘息
     喘息は幼児から高齢者まで、どの年齢層にも起こります。ただ、子どもと成人では、症状の出方がすこし違います。
    子どもの気管支は大人よりも喘息症状を起こしやすいのですが、さいわい、小児喘息の半数以上は、思春期までに治っ
    てしまいます。
     喘鳴(ヒューヒュー、ゼーゼー)をともなった咳は、気管支喘息の(発作時の)主症状です。ひどくなると陥没呼吸
    や呼吸困難を起こして、時には命の危険さえあります。こうした喘息の主な原因はアレルギーです。ハウスダストやダ
    ニ、ペット(犬猫など)、カビなどによるものが多いのですが、原因物質(アレルゲン)がわからないこともあります
    。また、症状を起こしやすくする誘因として、かぜ(気道感染症)、大気汚染、ストレス、気象の変化などさまざまな
    ものが知られています。
     喘息の発作が起きている最中受診されたお子さんには、当院では、まず吸入療法(気管支拡張薬+ステロイド)を行
    います。施行したらすぐに、少しだけですが改善します。その後も、ステロイドのはたらきによって症状は数時間をか
    けてよくなることが多いです。しかし、発作が重篤な場合や、吸入療法の効果が見られない場合は、さらに強い治療が
    できる病院へ紹介します。
     喘息治療のゴールは「発作がまったく起こらなくなる」状態を続けることです。そのためには、内服薬や吸入薬など
    をうまく組み合わせてコントロールする必要があります。組み合わせ方は、ひとりひとりの病状に合わせて違ってきま
    すし、季節や体調によって調整が必要になることもあります。そうした長期管理が難しいケースでは、専門病院と連携
    しながら治療します。 
       

生活習慣病

  • 子どもにも生活習慣病?
     生活習慣病とは、肥満、メタボリックシンドロームにともなって起こる2型糖尿病、脂質異常症、高血圧などを指し
    ます。生活スタイル(食生活、日常的な身体活動)が強く反映されるためにこう呼ばれているのですが、その影響は成
    人だけでなく子どもにも及びます。近年、子どもたちの間でもこうした病気(の予備軍)が増えているのです。子ども
    の場合、原因の大部分は肥満にあるため、広い意味での家庭教育(しつけ)が重要です。
  • 動脈硬化は年齢とともに進行する
     血管(とくに動脈)の内側は凹凸がなく、壁には適度な柔軟性もあって血液をスムーズに流しています。ところが、
    血管の内腔に脂肪類が固まってできたプラークがこびりつくと、内径が狭くなり、血管壁も厚く硬くなります。これを
    動脈硬化と呼びます。動脈硬化が進行すると、心臓や脳や腎臓の血液の流れが悪くなり、ついには「心筋梗塞」「脳梗
    塞」「慢性腎不全」といった病気が起こります。
     動脈硬化は加齢現象のひとつであり、歳を重ねると誰にでも必ずおきます。これは仕方ないことですが、動脈硬化の
    スピードを速める因子が別にたくさんあります。生活習慣病はその代表的なものです。たとえば、コレステロールが高
    い状態を放置したグループと、食事療法や薬によってコレステロールを正常範囲に保ったグループをくらべると、10
    年後には動脈硬化が進行する程度に明らかな差がつきます。それは「心筋梗塞」「脳梗塞」の発生頻度にもあらわれま
    す。
  • 生活習慣病に対処する第一歩は
     生活習慣病は、つらい症状がすぐには現れないため、ついつい問題を先送りにしがちです。しかし、対策を遅らせれ
    ば遅らせるほど、歳をとってからの健康状態に大きな差がつくのです。つまり、動脈硬化が速く進むため、脳や心臓や
    腎臓の老化が早まります。その結果として、つらい病気も起りやすくなるのです。
     まず手始めに「食事」「運動」「禁煙」という3つの生活改善に取り組んでいただきます。これは、すべて生活習慣
    病に共通します。近道はありません。王堂を歩むよりほかないのです。
     
  • 高血圧
     血圧の測定は簡単ですが、測定のタイミングや環境によって測定値は大きく変動します。では、どのようにして高
    いとか低いとか言えるのでしょうか?本当は1日中測定を続けて欲しいところですが、実際的ではありません。そこ
    で、毎日起床時と就寝前の2回一定の条件を守って測定していただきます。その記録を「家庭血圧」として重要視し
    ます。
     健診などで高血圧を指摘された方は、まず血圧計を入手してください。(上腕式をお薦めします。高級な付加機能
    はなくてよい)。最初に注意事項を説明します(けっこう細かいです)。少なくとも2週間くらいは家庭血圧を記録
    していただきます。もちろん、すでに降圧剤を服用している方は家庭血圧の記録が欠かせません。
     高血圧は原因となる病気などが存在する二次性高血圧と原因のはっきりしない本態性高血圧に分かれます。二次性
    高血圧の疑いがある場合は、原因をさぐって、その治療をおこなう必要があるので専門医の領域になります。いっぽ
    う、本態性高血圧(大部分はこちらです)は生活習慣病のひとつとして全般的なケアが重要です。現状をきちんと評
    価して基本的な治療方針を立てるのは専門医の仕事ですが、日常的なフォローはかかりつけ医でおこなうことが多く
    なります。
  • 糖尿病
     1型糖尿病は膵臓からのインスリン分泌ガ極端に低下するために起ります。したがって、インスリン注射による治療
    が必要不可欠です。
     いっぽう、2型糖尿病はインスリンの作用不足によって血糖が高くなる病気です。。それを見つけるために、健診で
    は空腹時血糖またはヘモグロビンA1cを測定します。とくに後者は食事時間に影響されないため、治療状況の評価にも
    よく使われます。
     2型糖尿病になりやすい体質(すなわち遺伝の要素)はありますが、それだけで病気になるわけではありません。食
    生活や運動不足、その結果として肥満が重要です。したがって、生活習慣病の一環として、生活改善から始めなければ
    なりません。
     2型糖尿病の経口治療薬(血糖を下げる飲み薬)は多数あります。主な作用は4つです。①インスリンの分泌をふやす
    、②インスリンの効き目をよくする、③腸での糖吸収を抑える、④血液中から尿への糖排泄をふやす。これらを組み合
    わせて血糖を下げます。最近新薬がたくさん開発されたおかげで、治療の幅はずいぶん広がりました。
  • コレステロールが高い
     血液中のコレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)が異常値になる病気を脂質異常症とよびます。そのなかで
    も、LDL(悪玉)コレステロールは重要です。なぜなら、この値が高いほど動脈硬化の進行も速くなることが証明さ
    れているからです。悪玉コレステロールほど生活習慣病の特性をよく表すものではありません。自覚症状がまったくな
    いため対処を先送りしがちですが、将来の健康リスクは確実に増えるのです。
     悪玉コレステロールの値が高い人には、まず「食事」「運動」「禁煙」という生活習慣病対策の王道へ進んでいただ
    きます。それでも下がらなかったら、とくに、値が非常に高い方には(180mg/dL以上)、コレステロールを下げる
    薬が推奨です。
  • 尿酸が高い
     血液中の値が高いだけでは自覚症状は出ません。しかし、尿酸の結晶が関節にたまると痛風になります。おもに中年
    男性の、足の親指の付け根に起りやすく、非常に激しい痛みです(二度と経験したくない)。そのためか、尿酸を下げ
    る薬を服用するのにも抵抗感が少なくなります。それ以外に尿酸結晶がたまりやすいのは腎臓です。腎結石の症状はあ
    まり目立たないことが多いのですが、腎機能は徐々に悪くなります。
     肥満対策(運動と食事)は重要です。食事療法でプリン体の摂取を減らすだけでは、大きな効果は期待できません。
    プリン体の最終分解産物である尿酸は、ヒトの体内で作られるものと食物由来のものがあり、前者が後者より数倍多い
    からです。
     尿酸を下げる薬物療法には副作用もおこり得ますので、とくに、痛風の 経験がない人への投与はいろいろな要素を考
    慮して決めます。

心臓、肺、大血管の病気

  • 胸が痛い 狭心症?心筋梗塞?
     急に胸が痛くなったら誰でも心配になります。ただ、数秒で痛みが弱くなり消えてしまうような(ほとんど電撃的な
    )ものは心配いりません。むしろじわっと始まってすぐピークに達し、つらい痛みが1分間以上続く場合は要注意です
    。とくに5分間以上続いてまったく改善しなかったら、救急車も考慮です。急性冠症候群(心筋梗塞、その前段階)や
    大動脈解離のような、死に至る病の疑いがあるからです
     さほどつらい痛みでなくても、数時間~数日続く場合は受診をお勧めします。胸部にあるさまざまな臓器の病気が考
    えられます。たとえば、肺やその周囲、肋骨などはもちろんですが、皮膚や乳腺に原因が見つかることもあります。ま
    た、打撲した覚えはなくても、運動(ゴルフの
    スイングなど)で肋骨を痛めることは中年以降によくあります。胸の痛みにはていねいな身体診察が一番重要ですが、
    エコー検査、X線検査、心電図検査、血液検査などが必要になることもあります。
     
  • 息苦しい 危険でしょうか?
     呼吸の主たる目的は、空気中の酸素を体内へ取り込むことです。この働きが阻害されると息が苦しくなります(呼吸
    困難と呼びます)。したがって、息苦しさを感じたら何かしら病気が疑われるので、すぐ受診することをお勧めします
    。ただし、原因は必ずしも呼吸器系にあるとは限りません。また、緊急性があるとも限りません。たとえば、精神的な
    ストレスがかかっただけでも息苦しさを感じる人は少なくないからです。
     呼吸困難がある場合に身体の診察は欠かせません。つぎに、指にパルスオキシメーターをつけて酸素飽和度を測りま
    す。ここまですれば緊急性があるかないか、おおよそ判断できますが、エコー検査、X線検査、心電図検査、血液検査
    などが必要になることもあります。
     私たちがときどき見かける急性疾患は、喘息発作、肺炎、自然気胸、突発性の不整脈などです。こうした場合、おお
    むね、病院へ紹介することになります。 

お腹の病気

  • お腹にはたくさんの臓器があり、病気もさまざまです。
     お腹の具合が悪くなるのは胃や腸の病気、という想定はおおむね当たっています。ウイルスや食中毒細菌が起こす感
    染性胃腸炎はその代表例です。子どもでも大人でも、当院でみている急性の腹部疾患の80%ほどはこれです。 しか
    し、それ以外の臓器から症状が出ることも珍しくありません。たとえば、肝臓、胆嚢、膵臓といった消化器系の臓器、
    これらは胃腸と同じく消化器内科の守備範囲です。腎臓や尿管、膀胱のような泌尿器系の臓器これらは泌尿器科の守備
    範囲です。女性であれば子宮や卵巣これらは婦人科の守備範囲です。
     このように、お腹の臓器はたくさんあり、専門とする診療科もいろいろです。胃腸が悪いと思って受診された患者さ
    んが、じつは腎臓の病気、あるいは卵巣の病気だった、というケースは珍しくありません。したがって、私たちのよう
    な総合診療医が最初の入り口を担当するのが良いと思います。間口を狭めてしまうと、たらい回しになったり、重大な
    病気の発見が遅れたりすることがあるのです。
  • 腹部エコー検査はスクリーニングに適した画像診断法です。
     お腹の病気は多種多彩であるため、間口を広げたスクリーニングが必要です。腹部のエコー検査は、そうした目的に
    最善の方法です。ガスの多い消化管(胃や腸)だけはエコー画像にできないのですが、それ以外のほとんどの腹部臓器
    を見ることができます。しかも、検査にともなう痛みや放射線被曝がなく(ついでにいうと懐の財布にも優しく)、ベ
    ッドサイドでも簡単に実施できます。つまり、スクリーニングに適した画像診断法なのです。
  • ターゲットの臓器が絞り込めれば専門医へ
     病気の原因となっている臓器が絞り込めて、さらに精密な検査が必要になるケースは10%未満ですが、その場合は
    専門医へ紹介します。餅は餅屋です。

脳神経系の病気

  • 急に起こった神経症状は要注意
     神経系がおかしくなった時に現れる症状は、運動機能の障害(麻痺、失調、ふるえなど)、いわゆる五感のうち「視
    覚、聴覚、触覚」の異常、平衡感覚の異常(めまいなど)、言葉の障害など、いろいろあります。これらが、急に出始
    めたときは神経の病気を疑わねばなりません。
     神経症状は必ずしも脳の異常(脳神経内科/外科の守備範囲)を示すわけではありません。脊髄や四肢末梢の神経が
    障害を受けることもあります。こちらは概ね整形外科の守備範囲です。また、神経は大丈夫でも、感覚器官(目や耳な
    ど)が悪くて「視覚、聴覚」の異常が出ることもあります。こちらは眼科や耳鼻科の守備範囲です。
    ただし、原因がどこにあっても、急に起こった神経症状は要注意です。
     当院では、①原因がどこにありそうか、②治療を急ぐ必要はあるか、という2点を判断して、必要なら専門医へ紹介
    します。
  • 脳卒中の初期サインは、顔! 腕! 言葉!
     神経系の病気で最も急ぐのは脳卒中(脳出血、脳梗塞)です。発症から治療開始までの時間が、短いほど(わずか
    10分~20分間ほどの差でも)、後遺障害が少なくてすむからです。
     そのため救急隊員は、ごく軽い麻痺を見つけるために次の3点を素早くチェックします。

    顔(face):歯を見せて笑うように指示すると、顔の片側だけ動きが悪い。
    腕(arm):両腕を前に水平にあげて保持させると、片側だけ下がってくる。
    言葉(speech):話すとき、言葉が不明瞭であったり、まちがう。
  • 頭痛のうち危険なものは
     頭痛はごくありふれた症状です。たとえば、発熱すると頭痛はよく起こりますし、いわゆる生理痛の代表的な症状も
    頭痛です。たいていの人は自己判断して、解熱鎮痛薬を飲みます。ほとんどの場合、それだけで十分です。
     また、片頭痛持ちの人は結構たくさんいます。一般の解熱鎮痛薬は片頭痛にも効きますので、それだけで済ませてい
    ることがよくあります。ただ、片頭痛にはさらによく効く特効薬(トリプタン系薬)があります。こちらの薬は片頭痛
    以外には効かないので、正しく診断したうえで処方を受けることが肝心です(当院でもよく処方しています)。
     立っているときに頭痛がひどくて、横になると改善するという頭痛に長時間悩まされている人がたまにいます。低髄
    液圧症候群の疑いがあります。特殊な画像検査が必要なので、専門医のいる病院へ紹介します。
     以上のような頭痛は生命には影響しません。しかし、脳卒中やそれに類した病気で起こる頭痛は命に関わります。そ
    の特徴は(必ずしも全例がそうだというわけではありませんが)突然に起こる強い頭痛です。とくに発症時点をピンポ
    イントに覚えていて、今まで経験したことがないような激しい頭痛は要注意です。
    もうひとつ危険なものは高熱と嘔吐をともなう頭痛です。髄膜炎や脳炎を疑います。とくに意識が混濁している場合は
    決定的です。乳幼児から年寄りまでどの年齢層にも起こります。
     

外因性の病気

  • 外傷(ケガ)
    まず、以下の1つでも該当すれば、救急車を呼ぶか、病院の救急外来へすぐ行きましょう!
    ①意識がない、朦朧としている、あるいは受傷直後に意識消失があった。
    ②立って歩くことができない。
    ③顔面が真っ青である。呼吸が苦しい。
    ④傷口を強く圧迫しても、出血があふれて止まらない。
    ⑤四肢が変形しており、しかもその近くに出血している傷がある(=開放性骨折)

    当院で初期治療ができるもの
    1)小さい傷(6-7㎝まで)には、局所麻酔で縫合手術を行います。
    2)痛む部位に骨折がないかどうか診断したいときは、X線撮影を行います。
    3)胸部や腹部の打撲では、必要に応じて、エコー検査やX線撮影を行います。

    当院では初療だけして専門医や病院へ紹介するもの
    1)大きい傷(10㎝以上)、顔面の傷(傷跡が目立ちやすい)、汚染された深い傷(細菌感染しやすい)など
    2)X線検査で骨折が見つかったとき。
    3)胸部や腹部の打撲で内臓損傷が疑われる場合。
     
  • 熱傷(やけど)
     すぐに水道の蛇口で熱傷部位を水をかけて冷やして下さい。徹底的に冷やす!できるだけ「20分間」つづける。こ
    れによって、皮膚の傷害が深くまで及ぶのを軽減できるので、治るのが早くなり、瘢痕も目立ちにくくなります。
     冷却後に清潔なガーゼやタオルなどで覆って受診して下さい。水洗冷却が20分間できなかった場合は、アイスパッ
    クで冷やしながら来てもかまいません。水疱ができても、破らないで下さい。
     当院では比較的小さい範囲のⅠ度~Ⅱ度熱傷に対して初期治療ができます。やけどの範囲が広い場合は、大きな病院
    の救急外来へ直接行って下さい。その目安は体表面積の5%程度です(片腕全体の面積が大体10%に相当します)。小
    児や高齢者ではもう少し小さくても病院が適当でしょう。また、特殊な部位(顔面、関節部、陰部)のやけどは最初か
    ら病院へ紹介します。
             
  • 中毒 ・異物の誤飲誤入
     子どもが何か危険なものを食べたり、飲んだりしたのを見つけたら、すぐに口の中を見て、何かあったら手で取り
    出したり、可能なら水ですすいだりします。しかし、無理に吐かせてはいけません。

     次に重要なことは、中毒症状があるかどうかです。普段と様子が違う(異物誤嚥ならば咳き込んでいる)場合には
    救急車を呼ぶなり、救急病院へすぐに行くことです。救急処置を必要とすることがあるからです。
     中毒症状が全くない、あるいは(異物を飲み込んだが)つらそうな様子がないといった場合は、すぐに当院へ来て
    いただいてかまいません。その際、原因物質の性質がわかるものを持参して下さい。それによって、今後に起こり得
    ることを推測できるからです。金属製の異物を飲み込んだり、何かを気管に吸い込んだ疑いのある場合は、X線撮影
    で確認することもあります。
     子どもが、鼻や耳の穴に、小さい豆とか球体の玩具を入れてしまって取り出せないことがときどき起こります。当
    院でも摘出用の道具を使って取り出すことが概ね可能です。ただし、難しいケースは耳鼻科へお願いしています。
     
  • 熱中症
     蒸し暑いところで長く居たり、激しい運動をすると、熱中症のリスクは高まります。ただし、それで現れる症状は熱
    中症に特有なものではないので、症状だけから即断するのは危険です。つまり、別の病気を見逃してはないか、慎重に
    見極めなければなりません。子どもであれば感染症(かぜ)一般、高齢者であれば心臓や肺や脳の病気と区別すること
    が重要です。
     熱中症の重症度分類でもっとも重篤な3度(熱射病)は、命に関わる病気です。しかし、それより軽い場合は、休養
    と水分補給(飲めない場合は点滴)だけで十分なのです。

こんな時は救急車をすぐに呼ぶ!

       
  • 救急車利用リーフレット(子供版)  
  • 救急車利用リーフレット(成人版)  
  • 救急車利用リーフレット(高齢者版)  

洋洋クリニック

〒102-0071
東京都千代田区富士見2-10-2
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